商業施設やオフィスなどで活躍する照明のコントローラー

▸照明のコントローラーとは?

現代社会では、ほぼすべての人が毎日照明のスイッチを操作していることだと思います。

しかしながら商業施設やオフィスなどにある複数の照明器具をまとめて操作したい場合、一つ一つのスイッチを押すことは意外と大変です。

また時間帯や場面に応じて複数の照明を細かく調光したい場合もあることでしょう。

そのようなときに必須となる設備が「照明のコントローラー」です。

コントローラーはパナソニックや大光電機をはじめ複数のメーカーが生産しており、各メーカーによって名称が異なっています。

例えばパナソニックでは「ライトマネージャーEx」や「シーンマネージャーG」、大光電機では「NEWシーンコントローラー」という名称で発売されています。

機種によって一台で操作できる回路やシーンの数には差があり、3~4回路の小規模な装置から、1台で32チャンネル32シーンを操作できる大規模な装置まで幅広く展開されています。

▸設置における留意点

照明のコントローラーを設置する場合に考慮すべき点として「照明の台数や容量」と「調光方式」があります。

照明の台数や容量(VA)が多い場合は、複数のコントローラーを設置したり別途ブースターを設けたりする必要性が高くなります。

また調光方式には非調光・位相調光・逆位相調光・PWM調光があり、場合によっては同じコントローラーに異なる調光方式を混在させてはいけない点にも注意が必要です。

▸主なメーカー

・パナソニック(ライトマネージャーEx・シーンマネージャーG)

ライトマネージャーExは4回路型がメインの機種であり、全回路合計で最大36台まで対応可能です。

シーンマネージャーGは大規模な会議室・店舗やプロ向けの仕様で、複数の調光装置とコントローラーを組み合わせることで1つのシステムで最大128シーンまで対応することが可能です。

・大光電機(NEWシーンコントローラー)

カバーを外さなくても調光コントロールが可能なデザインです。近年「黒色タイプ」の取り扱いも開始しています。

6回路6シーン対応のコントローラーがメインであり、各調光方式に対応した製品があります。

・ルートロン

アメリカ・ペンシルベニア州に本社がある調光器メーカーで海外規格のDALIに対応していることから世界的なシェアは高くなっています。

日本においては高級ホテルや比較的グレードの高い邸宅や別荘などに設置されることが多いです。

価格は国産のコントローラーより高めですが、複数メーカーの照明器具を一つのコントローラーで操作できる上、設置にあたってのフォロー体制が充実しています。

この他コイズミ照明やオーデリックも同様のコントローラーを発売しています。

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