意外と珍しい大きな誘導灯(A級誘導灯)とは?

街中のショッピングモールやホテルの出入口を見渡すと必ず緑色の誘導灯を見かけると思います。

この誘導灯、実はサイズによって「A級」「B級」「C級」の3段階に分かれています。

一番小さい「C級」は表示面縦寸法0.1m以上0.2m未満とスマホから文庫本ぐらいのサイズですが、

「A級」は表示面縦寸法0.4m以上と座布団と同じくらいとかなり大きなサイズになります。

1999年以前は「大型」「中型」「小型」と分類され、現行の誘導灯より横に大きい形状をしていました。

旧来の誘導灯より小型化したとはいえ、「A級」の誘導灯は近くに寄ってみるとなかなか目立つ大きさに見えます。

そのためホテルや飲食店など意匠性が重要な場所ではできるだけ小さい「C級」の誘導灯が好まれる傾向があります。

また「A級」は「C級」と比較して本体価格も設置工事費も3倍以上高額となっています。

それではどの場所もすべて「C級」にすればいいのではないかと思われる方もいると思いますが、そう上手くは行きません。

実はそれぞれのサイズごとにカバー可能な歩行距離が異なっているのです。

避難の方向を示すシンボルがない避難口誘導灯の場合、C級は歩行距離15mまでしかカバー出来ませんが、A級では歩行距離60mまでカバー可能です。

そのため面積が広い駐車場や倉庫ではA級の誘導灯が設置される可能性が高くなります。

設備設計者は消防協議などを経て歩行距離や避難経路、意匠性などを考慮した上で誘導灯の種類を選定しています。

普段気にする機会の少ない誘導灯ですが、時にはそれぞれの誘導灯に隠れされた背景に想いを巡らせてはいかがでしょうか?

Follow me!